ラビーナが、僕を呼んでいる。 「ラム~、ちょっとこっち来てー」 その一言だけで、もう逃げ道は無い。 ラビーナの部屋、ドアの前で一度だけ深呼吸をする。 戦場よりも緊張している自分が情けない。 「ラム、早く入って」 待たせすぎるのも、彼女の機嫌を損ねる。 意を決してゆっくりとドアノブを回し、中に入る。 ラビーナはベッドに腰かけ、自分の横をポンポンと叩く。 ライフルを抱えれば鬼神みたいになるくせに、脚を組んで、可愛らしい表情でにやりと笑っている。 「ほら、こっち来て」 「う、うん」 言われるがままに、彼女の隣へ座る。 気安い声色。 でも逆らえない圧。 僕は思わず背筋を伸ばしてしまう。 戦う時の怒鳴り声と違って柔らかい‥‥でも、有無を言わせないのは同じ。 僕の胸元を指でつつき、くす、と笑う。 「ほんと、押しに弱いわよね。ラムは」 ‥‥否定できない。 彼女が僕を彼氏にした理由も、分かっている。 臆病で、抵抗が弱くて、言いくるめやすくて、好きなタイミングでこうして抱けるから。 都合のいい男の子、そう思われている。 それに文句の一つも言おうとするけど。 彼女の身体が触れると、そんな理屈は全部どうでもよくなる。 柔らかな肌、同じ位の筈なのに、温かさを感じる体温。 近づくだけで甘い匂いがして、思考が溶ける。 ‥‥もういいや、どうにでもなれ。 「ラムのその情けない顔、好きだよ?」 「‥‥」 下腹がじわりと熱を帯びる。 どうしようも無い素直な自分の身体に、ちょっと情けなさを感じる。 「別に、返事もしなくていいよ。好きにするから」 彼女は僕のズボンを下ろす。 他の仲間のように、大きく雄々しい物なら。 ベッドの上で主導権を取れるような物なら。 ここまで情けなくは無かったのだろうけど、 小さく、だけど熱を帯びて震えるそれは、彼女の指先ひとつで転がされる。 「またそんなにして」 くすりと笑いながら、軽く触れられるだけで腰が引ける。 「ほんと、ラムらしいわよねー、これ」 ラビーナは笑う。 ベッドの上で、僕を見下ろしながら。 「盾で守るのが役目のラムにぴったりじゃない?ちゃんと守られてるし」 悔しい。恥ずかしい。だけど、火花みたいな熱が腹の底で弾ける。 皮を指で弄りながら、彼女は言う。 「ラムは、この可愛いのがどれくらい持つと思う?」 ‥‥ラビーナは僕で遊んでいる。 分かっている、だけど抵抗する気はもうない。 「3分くらい‥‥かな」 意地を張る事も出来ず、少し考えて答えを返してみる。 「へぇ、そんなすぐに終わっちゃうんだ」 彼女は、僕の先端を指でつつく。 「それじゃ、確かめてみよっか♡」 「‥‥っ」 くすりと笑った彼女の顔が近付き、 指ではなく、もっと柔らかく、熱くぬめった感触が包む。 舌が、守られている縁へそっと触れ、 そこからゆっくり、ゆっくりと潜り込んでくる。 「う、ぁ‥‥っ‥‥だ、めっ‥‥」 情けない声が勝手に漏れる。 柔らかい皮の下へ、温かくて湿った舌が侵入する。 そうして、情けなく縮こまって守りを固めていたのを、あっさりと無防備にされて。 「う、ぁ、あ‥‥っ」 もう僕のそれは、負け癖が付けられてる。 抵抗なんて出来ないし、する気も起こらない。 唇で、舌先で。 優しくあやされながら、溶かされる。 根元から先へかけて、脈を打ちながらその舌が這う。 彼女の頭が上下する度、温かい口の中で弄ばれる度、腰が跳ねる。 「だ‥‥っめ‥‥ラビーナぁ‥‥っ!」 「‥‥もう?」 最後にトドメ、唇が先端に吸いついて。 僕は、彼女の口の中に精を放った。 「は、ぁ‥‥っ」 情けない声と共に腰が震える。 もう出ないのに、まだ吸いついて。 最後の最後まで搾り取るように、彼女は僕のそれを弄ぶ。 「結果はー、30秒♡全然ダメじゃない」 「‥‥」 せめてもの抵抗に、そっぽを向く。 好き放題されるのは嫌じゃないけど、それはそれとしてプライドが傷付いたぞ、と抗議の意を込めて。 「ラム、こっち向いてよ。ねぇってば」 「‥‥やだよ、恥ずかしいし」 「ふーん?」 彼女は僕を押し倒す。 ベッドが沈み、浮き上がるよりも早く僕の上に彼女は跨る。 その体勢で、何が起きるか察した僕のそれは、硬さを取り戻す。 それを感じたラビーナは耳がぴんと立ち、視線は鋭く獲物を射抜く。 まるで肉食の獣みたいなのに、飛び跳ねる動きは、まさに草原で跳ねる兎。 湿った、絡みつくようなリズム。 跳ねる度に、深く、ゆっくり、擦りつけるように絡みつく。 奉仕の為じゃなくて、貪る為の騎乗位。 また情けない声が漏れる。 一度出してしまったのに、すぐに僕の物は元気に彼女の中で跳ね回る。 何度も刺激された肉は、少し触れられただけで痙攣する程に敏感になって。 それなのに彼女の肉は執拗に僕を責め立てる。 意識が白くなって、何度も吐き出して。 朝になった時にはくたくたで、もう指一本動かせなかった。 「‥‥またよろしくね、ラム♡」 そうして、僕がラビーナの尻に敷かれる日々が続いて。 そんな日々を、悪くないと思っていたのに。 ふっと、ラビーナが姿を消した。 戦いの中で姿を消した訳じゃない。 仲間たちは、口々にこう言った。 「ラビーナは気まぐれだからなぁ」 「ちょっと一人で遊びに行ってるだけでしょ」 「まぁ、そのうち帰ってくるさ」 そんな筈は無い。 ラビーナは、気まぐれではあるけれど、仲間に無駄な心配をさせるタイプじゃない。 「‥‥探してくるよ」 僕は一人、彼女の足跡を追う事にした。 正直、変に手を出すのも危ないと思ったけど。 なけなしの勇気を振り絞って、彼女が好みそうな場所を訪ねて回る。 一応、デートと称して連れ回されたから、何箇所かは心当たりがあった。 そんな中で、繁華街で彼女の姿を見たという情報があった。 一度だけ、夜のデートという事で連れ出された事がある。 その時は、ロマンチックな雰囲気も何も、リードも出来ずにただ彼女に振り回された。 だけど、そんな僕を見て、彼女は笑っていたっけ。 小さくため息を吐いて、僕は夜の繁華街へ足を踏み入れる。 平日の、まだ日が沈まない時間でも、この街は賑やかだ。 そうして町ゆく人に勇気を出して話して、ラビーナの足取りを摑む。 「‥‥ここ、かな?」 歓楽街の、少し外れた場所にある倉庫。 正直、こんな所にいる訳が無い、そうは思ったけど。 意を決して、僕はその倉庫に足を踏み入れた。 ふと、甘い匂いがした。 嗅ぎなれた、ラビーナの匂い。 僕は周囲を見渡す。 薄暗い倉庫の中、人の気配がする。 奥の小部屋の扉から、こっそりと中を覗いた。 「‥‥!」 そこに居たのは、ラビーナだった。 けれど、僕の知っている彼女ではなくて。 彼女は四つん這いの姿勢で、腰を高く掲げていて。 そのすぐ後ろには見知らぬ男が立っていた。 「ほら、もっとケツ上げろって」 男はそう言って、彼女の尻を叩く。 地面に水音が響いて、彼女の背中が跳ねる。 「は、い‥‥っ♡」 彼女は小さく返事をして、腰をさらに高く上げる。 「よしよし、良い子だなー」 男は彼女の尻を撫でると、そのまま指が、彼女の肉の間に沈む。 「っ♡あっ、あ゛ー‥‥っ♡♡♡」 男の指は彼女の股へずぶずぶと沈み、そして彼女から甘い声が上がる。 床に水溜りが出来そうな位濡れているそこに、男はさらに指を押し込む。 「ひぁ♡や、めっ♡そこ、だめぇっ♡」 彼女は腰を震わせながら喘ぐが、男の動きは止まらない。 むしろ激しさを増して、ぐちゅぐちゅと音を立てている。 僕の知るラビーナは――強い。 無理矢理こんな事をさせられるくらいなら、 相手の骨を折り、蹴り飛ばし、倉庫ごと破壊する。 そんな、強い女の子の筈なのに。 「あっ♡あ゛ー‥‥っ♡♡いぐっ♡いっぢゃう♡♡♡」 彼女は床に突っ伏して、腰を震わせて、潮を吹き出して絶頂していた。 男はそんなラビーナに満足したのか、指を抜いて彼女から離れる。 「はぁー‥‥っ♡はぁーっ♡」 荒い呼吸を繰り返す彼女の尻を叩くと、小さく悲鳴を上げる。 ラビーナは、強い。 だから、そんなラビーナがこうしているという事は。 自分から、望んでしている事なんじゃないか。 彼女の耳は、小さな音も拾う。 だから、僕がここに居る事も気が付いてしまう。 「ラム‥‥来ちゃったの?」 彼女は、僕の名前を呼んで。 だけど僕は何も言えずにいて。 「っ‥‥」 情けない僕を見て、ラビーナは何か言おうとしたけど。 視線を逸らして、俯きながら小さく呟く。 「ほら、こっち来て」 言われるがまま、部屋の中に入ってしまう。 ラビーナは後ろの男に視線を戻し、 尻をもう一段高く掲げる。 小さな声が漏れた。 「‥‥ねぇ、続けて?」 彼女の目は、蕩けていて。 僕はもう何も言えずに、ただそこに立ち尽くしていた。 倉庫の静寂を破ったのは、 目の前の光景でも、見知らぬ男の存在でもなかった。 バシャッ、と地面に叩きつけるような水音。 勢いよくラビーナの股から噴き出す、透明な水。 甘い匂いが広がる。 僕の目は、その光景に釘付けになって。 「あ…….っ♡や、だぁっ♡」 彼女は恥ずかしそうに、両手で顔を覆う。 けれど男はそれを許さない。 彼女の手を引きはがし、顎を掴んで前を向かせる。 「ほら、ちゃんと見せろ」 「うー‥‥っ♡」 ラビーナの耳と尻尾はぺたりと垂れている。 そうして、彼女はゆっくりと男に跨る。 その姿に、胸が強く締め付けられる‥‥僕がよく知っているものだったから。 何度も夜ごとに、彼女が得意げに跨ってきたあの姿勢。 騎乗位。 だけど、決定的に違う所がある。 僕との時は、貪るようにただ力いっぱい飛び跳ねていたのに、 今のラビーナは、相手の呼吸を感じて、ゆっくりじっくり、相手を気持ちよくする為の動きをしている。 奉仕のための騎乗位。 目の前では、ラビーナが男の肩に手を置きながらゆっくり腰を揺らしている。 いつも僕の上で跳ねていた動きとは違う、どこか柔らかく、相手に合わせるような動き。 その光景に胸が締め付けられていた時、男が笑った。 「はは‥‥驚いた顔してるな」 低く、軽い声。 「この雌兎、これ被せてやったらすぐこうなったんだ。凄いだろ?」 その言葉に、僕の視線がはじめて“そこ”に向いた。 ラビーナの頭。 埃っぽい空気の暗い倉庫にはあまりにも似つかわしくないものが、 彼女の耳の間に乗っていた。 可愛らしい花冠。 そこだけ、花畑みたいな、甘い空気を纏わせて。 「ま‥‥そろそろイクか」 男の呟きが聞こえた瞬間、彼女の動きが変わった。 跳ねるような動きから、相手に合わせて腰をくねらせるような。 相手を満足させるための奉仕の動きに変わって。 「ぁ♡あ゛ーっ♡♡」 彼女は背中を反らせて絶頂する。 同時に男も射精して、彼女の膣へ精を注ぎ込む。 「頭の中を春真っ盛りにする物なんだが、  気の強い獣人の雌が花冠ひとつで、ここまで“雌”になるんだからよ、たまらないよな?」 その言葉に合わせて、 ラビーナはこちらをゆっくりと見た。 瞳は熱で潤んでいる。 けれど、そこには確かに、いつものラビーナの光があった。 「‥‥ちょっと、違うよ」 小さく、でもはっきりした声。 ラビーナは息を整えながら耳を揺らし、少しだけ笑った。 「それ、少し訂正しとく♡」 今にもとろけそうな、甘い呼吸の中。 彼女は振り返り、少しだけ潤んだ目で僕を見た。 声にはいつものラビーナらしい、妙に強がった響きが含まれていた。 「今は、もう花冠の効果なんて慣れてるわよ」 そして。 続く言葉のほうが、僕の胸を強く締めつけた。 「‥‥いま、こうしてるのは、”これ”が、気持ちいいから‥‥♡  テクとか、大きさとか、そういうのがあるから、こいつに抱かれてるの♡」 僕は、何も言えずに立ち尽くしていた。 ラビーナはそんな僕を見て、小さく笑った。 「だから‥‥ごめんね♡」 「…….っ」 僕は、何も言えずに。 僕以外の雄に奉仕し続けるラビーナを見ていた。 その光景を前にして、本来なら僕は仲間を呼ぶべきだった。 逃げ出すこともできたはずだ。 状況は異常で、冷静に考えれば「立ち会うべきではない」と分かる。 けれど。 ラビーナがゆっくり振り返り、蕩けた視線で僕だけを見つめて甘く囁いた。 「ラム‥‥じっくり見てて♡」 その一言で、膝から力が抜けた。 こんな事になっても、ラビーナに逆らえない。 そして、ラビーナは僕がどれだけ押しに弱く、彼女の言葉に逆らえないのかを知っている。 「いいから‥‥来て、もっと近くで見なさい♡」 そう言われて、僕の足は知らないうちに前へ出ていた。 逃げる道は後ろにあった。 仲間を呼ぶなら今が最後のチャンスだった。 それでも、ラビーナの声に従ってしまう。 近づくほど、空気が甘く濃くなる。 彼女が発情の中で吐き出したフェロモンなのか、 花冠の“春”が香なのか、判断できないほどの熱。 僕は気づけばラビーナの真後ろ。 彼女の太ももと腰の間、雄と雌の結びつく“結合部”へ顔を向けていた。 甘い、甘い匂い。 僕の視線がそこへ注がれる度、彼女の腰が上がる。 媚薬のような効果まである花冠に犯されながらも、彼女は腰を振り続ける。 濡れきった結合部では、泡だった体液が、動くたびに粘ついた糸のようなものが伸ばし、わずかに光を反射する。 男の体温とラビーナの体温が混ざり合い、動くたびに粘っこい水音が響く。 その淫らな光景を、僕はただ見つめていた。 僕の心臓は痛いほど打ち、呼吸は浅くなり、でも一歩も引けなかった。 気づいた時には―― 僕自身が果てていた。 自分の腰が一瞬震えたかと思うと下腹部が熱くなり、勢いの無い精液が、ズボンの中を濡らす。 僕は、自分の意思で、ラビーナの交尾を見て射精していた。 それは、僕の中の何かが崩れ去る音でもあった。 ごちゅんっ♡と重い音が響く。 同時に彼女の背中が反り返り、声にならない嬌声が上がる。 結合部から、白濁が漏れ出して。 その分だけでも、さっき僕が出したものよりずっと多かった。 ラビーナはなおも男と繋がったまま、 ゆっくり、ゆっくりと振り返った。 僕は、その表情に見覚えがあった。 いつも、彼女が僕を呼ぶ時に浮かべる表情。 ‥‥そして同時に、絶対に逆らえない命令を下す時の表情だった。 「ラム‥‥仲間外れは辛いよね?」 心臓が跳ねる。 ラビーナは腰を浮かべ、自分に入っていた物をずるりと引き抜きながら、僕に顔を近づける。 どろどろに蕩けた目で僕を見つめながら、言う。 「ねぇラム‥‥ほんとに寂しいなら、仲間外れにしないであげる♡」 そして、僕は。 交尾を終えたラビーナの身体からは、まだ残る熱と甘い匂いが立ち上っていて。 彼女は汗でしっとりと濡れ、息を整えながらも、 手を広げる。 僕は、彼女に言われるがまま、裸になって。 彼女に、抱きついた。 彼女の身体は柔らかくて、温かくて、そして花のような甘い匂いがした。 僕はもう、彼女から逃げられないと悟った。 足と腕でガッチリと掴まれるけど、挿入はさせてくれない。 包み込む腕は優しいのに、その実、完全に固定してくる。 まるで、僕を差し出すために抱きしめているみたいに。 「ラム‥‥」 ラビーナは僕の耳元へ唇を近づける。 吐息がかかった瞬間、足が震えた。 「寂しかったね、混ざりたいんでしょ‥‥?」 甘い声が胸の奥をひっくり返す。 「でもラムは、“入れる側”じゃないの‥‥入れられる側♡」 「全く、こっちの意見も‥‥ま、雌顔してるし良いけどさ」 男がそう言うと、僕の腰を掴んでくる。 必死にお尻に力を入れて、拒もうとする。 だけど。 「ラム‥‥ほら、力抜いて。使ってもらうんだから‥‥♡」 そう言われてしまうと、僕の身体は勝手に力が抜けてしまう。 トドメに、ラビーナは僕の頭に、そっと“それ”を乗せた。 春の花冠。 ラビーナが堕ちた、どうしようもないまでの春の熱。 それを引き起こした道具。 頭の上にそれが乗っただけなのに、まるで体温が一気に上がったように背骨がじん、と熱くなる。 股間に血が集まるのが分かる。 自分の意思とは関係なく、皮に覆われた小さな陰茎が、震えながら硬くなっていく。 情けないくらい、簡単に反応してしまう。 だけど、触られるのはそこではなくて。 僕の意思とは関係なく、ヒクヒクと動く無防備なそこに触れられただけで、 背筋にぞくぞくとした感覚が走る。 指で広げられて、中が空気に触れるだけで。 僕はもう、抵抗できない。 ラビーナは、僕の頭を優しく撫でながら甘く囁く。 それはまるで、子供に言い聞かせる母親のような声色で。 そして同時に、僕を堕落に誘うような、甘く蕩けた声で。 彼女は言う。 ――ほら、受け入れろ♡と。 硬い物が触れて、身体の奥が、じわじわと開いていく。 今まで触れられたことのない場所に、確実に侵入されていく。 その感覚は、痛みや違和感よりも、恐怖が勝った。 今まで知らなかった場所。 自分でさえ触った事の無い場所を犯されるという未知の恐怖。 「‥‥ひっ、あぁ♡」 声を堪えようとしても、 どうしても漏れてしまう。 ラビーナはそれを聞くと、肩を揺らして笑う。 「ほらね、ラム。もうそんな声出るんじゃん♡」 そして、奥まで貫かれる。 脳天まで突き抜けるような衝撃と痛み。 喉の奥から自分のものとは思えないほど甲高い悲鳴が上がる。 ラビーナは、僕を抱きしめ、身じろぎすら許さない。 背後では、ゆっくりとした動きが続いている。 最初に押し込まれたときの痛みは、 もうほとんど残っていない。 代わりに、奥を触れられるたびに背骨を伝うような、 ぞくぞくする感覚が何度も走っていた。 「ラムさぁ♡」 ラビーナは耳元で囁く。 その声は、ベッドの上で僕をからかっていたときと同じ調子だった。 「覚えてる?」 指先が僕の頬を撫でる。 「射精に、どれくらい耐えられると思う?って聞いたことあったよね」 一切逃げ場がない状態で、じっくりと目を見つめられて。 「今回はさぁ――」 背後の動きがゆっくり奥を押す。 「どれくらい耐えられるかな?メスイキして、マゾ射精しちゃうまで――」 ラビーナの声は甘くなり、言葉をつづけようとする。 けれど。 奥を触れられた瞬間、 背骨がびりっと震えた。 「あっ‥‥♡」 「果たして~‥‥あれ?」 身体の奥から、逃げ場のない波が押し寄せた。 腰が震え足が力を失い、声が漏れる。 びくびくと腰が跳ねて、情けないくらいあっさり僕は果ててしまった。 「‥‥もう、まだ質問の途中なんだけど♡」 背後の動きは止まらない。 奥を軽く触れられるたびに、情けない射精を繰り返してしまう。 ラビーナはくすくす笑いながら言う。 「ラムさぁ‥‥」 指で僕の頬をつつく。 「男の子よりも、女の子の才能があるね♡」 その一言で、僕はまた果ててしまった。 「ねえラム?告白しよ?今気持ちよくしてくれるおちんちんに、好きって言っちゃお?」 言われて、僕は頭を振る。 精一杯の拒絶だったけれど、ラビーナが、冷たい目で僕を見る。 逆らえない。 僕は、ラビーナに逆らえない。 耳元で、囁かれる。 それは、まるで恋人に愛を囁くような声色で。 「――ほら、おちんちんを好きって言って?」 その瞬間、ごちゅんっ♡と強く奥を突かれて、目の前に火花が散った。 「‥‥す、好き‥‥っ♡おちんちん‥‥好き‥‥ぃ♡」 一度言ってしまえば、後はなし崩しで。 僕は壊れた玩具のように繰り返す。 頭の中は気持ちいい事でいっぱいで、まともに思考することができない。 好きと口にするたび、身体の奥底から幸福感が溢れてきてしまう。 言葉にした事を、現実にするかの如く。 皮に包まれた小さな分身が震え、 耐えきれずに情けなく射精した。 男の子として守りたかった最後の誇りが、 その白濁と一緒にふわりと抜け落ちていく。 その瞬間、ラムという“男の子”はおしまいになった。 数日後。 あの日から、時間がいくらか流れていた。 けれど、変わってしまったものは元に戻らない。 僕は、ラビーナの隣に立っていた。 いつものように自信たっぷりに微笑みながら、 身体のラインをわざと見せつけるような、いやらしい服を着ていた。 本物の女の子。 しかも、こんなに可愛いラビーナ。 柔らかな身体、甘い匂い、腰のくびれ‥‥挑発するような視線。 そんな彼女と並んでしまえば、僕に勝ちめなんてない。 でも、僕には僕の“武器”があった。 あの日から、余計に小さくなってしまった僕のそれ。 皮に守られたまま、情けないほど小さくなってしまった、普通なら隠したくなるもの。 だけど、僕はそれを、わざと彼に見せていた。 ぴく‥‥と震えながら、小さく硬くなっている分身を。 “弱い雄を雌に変えた”という優越感。 それを彼に味わわせることで、誘惑する。 「それじゃ、今日はラムからにしようかな」 「えー!?私からじゃないのー?」 男の決定に、ラビーナは不満げで。 「お前とやるとへとへとになるまで絞られるからな、前菜はこっちのが良いんだよ、な?」 「‥‥はい♡」 僕は、この二人に逆らえない。