「よいしょっ…と。」 すいせいは、そらが逃げられないよう、左足をそらの左足に絡め、しっか りと拘束する。彼女の動きは、まるで獲物を捕らえた蜘蛛のように確実だ。 ぬちゅり――  すいせいの膣口がそらの秘部に密着し、粘液と愛液が混じり合う湿った 音が仮眠室に響く。 「ねぇ、こっちにおいで。」  すいせいの声は甘く、誘うようだが、その目はそらの子宮に巣食うゴキ ブリにのみ向けられている。 「イヤッ!」  そらは叫び、異常な光景に全身が震える。ゴキブリの産卵で疲弊した身 体は、すいせいの拘束から逃れる力を失っている。だが、すいせいの関心 はそらにはない。 「早く早く」「おいでおいで」と、彼女の囁きはゴキブリに語りかけるも のだった。 「うーん、仲間の香りは付いてるから、こっちに気づくはずなのになぁ。」  すいせいは眉を寄せ、考え込むようにアソコ同士をこすり合わせる。  ぬちゅっ、くちゅっ――  膣口同士が擦れ合う水音が、仮眠室の静寂を破る。 「んっ…あっ…!」  そらの口から、意に反して喘ぎ声が漏れる。ゴキブリの産卵と出産で敏 感になった身体は、すいせいの激しい動きに反応してしまう。 「やだ…!こんなの…!」  嫌悪と恐怖に涙が溢れるが、愛液が垂れ、すいせいの秘部と混じり合う。 「もっとマン汁を出したら気づいてくれるかなぁ。」  すいせいは無邪気に笑い、さらなる刺激を求めて腰を激しく動かす。  ぐちゅっ、ぬるっ――  水音が大きくなり、そらの喘ぎ声も高まる。 「んんっ…!やめて…すいちゃん…!」 そらは必死に抵抗するが、身体は裏切るように熱を帯びる。普通のセック スなら、相手の反応を気にするものだが、すいせいはそらの感じる姿に一 切興味を示さない。彼女の目は、ただゴキブリが動く瞬間を待ち焦がれて いる。 「あっ♪」  突然、すいせいの声が弾む。二人の間から、黒光りする触覚がニュルリ と現れた。「穴の向こうに何かある…!」ゴキブリが、すいせいの「入口」 を感知し、そらの膣を降りてきたのだ。 「うぅぅ…!」  そらの子宮と膣は、1日で出産と妊娠を繰り返し、すでにほぐれている。 ゴキブリの硬い甲殻が内壁を擦りながら移動する感触に、そらは吐き気と 奇妙な快感の間で震える。 「やだ…また…出てくる…!」  二度目の出産が、驚くほど容易に始まる。 「こっち!こっち!」すいせいの目がクワッと見開き、狂気の輝きが増す。 彼女は自分の存在をアピールするように、膣口同士をキスするように何度 も押し当てる。  ぬちゅっ、ちゅぱっ――  水音がリズミカルに響き、そらの喘ぎ声が混じる。 「んあっ…!だめ…!」  そらの抵抗も虚しく、ゴキブリの触覚がすいせいの膣口を探り当てる。 「キタキタキター!!」  すいせいの叫びが仮眠室にこだまする。ゴキブリは、すいせいの「入口」 に滑り込み、ぬるりと膣内に侵入していく――。 「おっほ♪やべっ…デッカ……!」 すいせいが下品な声を上げ、歓迎の愛液をジョバジョバとぶちまける。彼 女の顔は、普段のクールなアイドルとは別人のように、快楽と狂気に歪ん でいる。ゴキブリがすいせいの膣内を進むたび、彼女の身体はビクビクと 震え、まるでそれだけで絶頂に達するかのようだ。 「イギギ…動くだけで感じさせるオンナ泣かせめ!」  すいせいの声は、嫌悪ではなく、まるで遊び人を独占したい欲に駆られ た女のよう。彼女の目はゴキブリにしか向いておらず、そらの存在など眼 中になかった。  そらはその光景を、ホラー映画のワンシーンを見るように呆然と眺める。 すいせいの下品な笑み、愛液と粘液が混じる水音、ゴキブリの触覚が蠢く 異様な光景――すべてが現実とは思えない。 「すいちゃん…こんなの…!」  そらの声は震え、涙が止まらない。ゴキブリの産卵と出産で疲弊した身 体は、ベッドに縛られたまま動けない。 「イィィィイイイ!!」突然、すいせいが気勢を上げ、背をのけぞらせる。 「ど、どうしたの?!」そらはただならぬ雰囲気に、恐怖と心配が入り混 じる。すいせいの顔が苦痛に歪み、ジョバジョバと失禁が床を濡らす。 「し…子宮口ちぎれちゃう!!」  彼女は泣き叫び、「入らないって!無理だって!」と喚くが「おいぇ…! 私にも卵ちょーだい…!」とすぐに矛盾した言葉を吐く。呂律が回らず、 舌がもつれるように叫ぶすいせい。彼女の目は焦点を失い、快楽と痛みの 狭間で狂気を増す。  ボコン――  すいせいの下腹部から、鈍い音が響く。 「アハハ……入っちゃった…!」 呂律が回らないまま、すいせいが笑う。ゴキブリが子宮に到達し、卵管と 子宮に産み付けを始めたのだろう。ビクンビクン――と彼女身体は一定間 隔で跳ね、まるで電流が流れるように痙攣する。目の焦点が合わず、され るがままに跳ねるすいせい。そらはただ、恐怖と混乱の中でその姿を見守 ることしかできない。  ふと、すいせいがグルリと顔を向け、そらを見つめる。 「こんな…おっきい赤ちゃん…産めて…すごいね…!」  呂律が回らないまま、彼女は不気味な笑みを浮かべる。 「すい…ちゃん……」 そらの心は、まるでホラーゲームの世界に迷い込んだかのように現実感を 失う。この狂気、この異形の生命、すべてが悪夢であってほしい。だが、 股間に目をやると、自分とすいせいを繋ぐへその緒が、脈打つ現実を突き つける。 「逃げなきゃ…!」 そらの心に、かすかな生存本能が灯る。 「でも…どうやって…?」 ゴキブリの産卵でぼろぼろの身体では、すいせいの拘束から逃れるのは難 しい。ふと、記憶が閃く。 「そうだ――さっき、すいちゃんがこれを引っ張って胎盤を出してた…!」  へその緒を外せば、ゴキブリとの繋がりが断ち切れ、逃げられるかもし れない。恐怖で震える手で、そらは覚悟を決め、へその緒を掴んだ――。