最近、俺──牛塚 陸雄(うしづか りくお)は県民ヘルスプラザという名の施設に通っている。  県民ヘルスプラザは、県が設置した健康増進施設だ。ざっくり言うと、ジムやプールがあって運動できる場所である。よくある民間のジムのように二十四時間営業では無いが、利用料金が安い。そして、トレーニング指導を行うインストラクターもちゃんと居る。 「まずはジムから行くか……」  俺が県民ヘルスプラザに通うのは、ダイエットのためである。  普段は農作業をしていてそれなりに運動をしているはずなのだが、四十代を過ぎてから腹に脂肪がつくようになった。それで俺は気付いた。加齢により代謝量が低下した今、運動量を増やさなければ肥え太るしかないという現実に。  俺のような牛獣人は筋骨隆々なやつが多く、太ったやつは少ない。少数派のデブ牛に俺はなりたくないのだ! ……いやまあ割と手遅れではあるのだが、まだ取り返せる! きっとな! 「こんにちは、牛塚さん」  ジムの入り口の扉をくぐった瞬間、緋色の被毛が特徴的な虎獣人の偉丈夫が挨拶をしてくれた。黒色のジャージがよく似合う彼の名は虎嶺 大我(とらみね たいが)くん。二十三歳のフレッシュなインストラクターだ。 「ああ、こんにちは。大我先生」 「最近、週に何度も来て頑張ってますね!」 「先生みたいなかっこいい身体になりてえからな」 「またまた〜。おだてても何も出ませんよ!」  大我先生は歯を剥き出しにして屈託の無い笑みを浮かべた。  以前、トレーニングの合間に雑談した時に知ったのだが、大我先生は学生時代にレスリングをやっていて県大会で良い結果を残しているらしい。体格が良いのも納得だ。 「今日も大盛況だな」  ジムの中は利用者が沢山居て、トレーニングマシンを使って各々運動をしていた。まずは腹筋を鍛えるアブドミナルマシンを使いたかったのだが使用中のようだ。 「空いているマシンが少なくてすみません。あっ、でもベンチプレスマシンが空いていますよ。使いますか?」  ベンチプレス。それはベンチに横たわった状態でバーベルのバーを握り上下に動かす、上半身を鍛えるトレーニングだ。トレーニング内容は知っている。知っているのだが……。 「いつも腹筋を鍛える運動ばかりしてたからやった事ねえんだよな……」 「じゃあ僕がお手本を見せますよ!」  大我先生は右手で自らの胸をドンと叩いた後、ベンチプレスマシンに近付いていった。 「まずはですね、肩甲骨を寄せるのを意識してしっかりと胸を張りましょう。肩の怪我を防ぐために、この姿勢は絶対維持してくださいね」  ベンチに横たわった大我先生はバーベルを握り、俺にそう教えてくれた。 「ふむ……」  俺は真面目に大我先生のアドバイスを聞こうとした……のだが無理だった。何故ならば、彼の股間の膨らみに視線が誘導されたからである。ジャージ越しでも分かる存在感だ。大我先生はちんぽがでかい。間違いなく。逞しい雄が性的な意味で好きな俺には刺激が強い。強すぎる。  というか、この施設のインストラクターは大我先生を含めて逞しくてエッチな雄が多くて困るのだ。トレーニングに集中したいのについ如何わしい妄想をしてしまう。  ほわんほわんほわん(妄想が始まる音)。  § 「やっ、牛塚さん! 何をして……!」  無防備に横たわる大我先生のズボンに手を掛け、下着ごと一気に引き摺り下ろす。  想像通り、大我先生のちんぽは大きかった。だらりと垂れた状態なのに、とても太い。これが勃起したらどうなるのだろうか。 「へへっ、味見させてもらうぜ。先生」 「やめてください……!」  汗の臭いが漂うスケベな据え膳ちんぽを前にしてやめるという選択肢は無い。俺は濃厚な雄の臭いを吸い込んだ後、大我先生のふてぶてしいちんぽをパクリと咥えた。 「うああっ!」  口内にしょっぱい風味が広がる。極上の味だ。 「こんなのダメなのに……っ!」  そう言いつつも大我先生は抵抗せずにされるがままだ。それに、俺の口の中で先生のちんぽが徐々に大きくなっている。俺のフェラで感じているのは明らかだ。 「ううっ、んっ、やっ……!!」  前に雑談した時に知ったのだが、大我先生は結婚していて子供が二人居るようだ。つまり俺は今、子作り済みの若パパちんぽをしゃぶっている。背徳感で背中がゾクゾクして、より興奮してしまう。  彼の精液を味わいたい。そう思った俺は大我先生を射精させるべく、舌でカリ首や鈴口をねぶって刺激を与えた。 「あっ、ダメだっ、イくっ! がっ、あああああぁっ!」  咆哮と共に大我先生のちんぽが俺の口内で激しく痙攣する。直後、俺の口内に熱い液体がどばどばと流れ込んできた。  想像以上の量で、喉にねっとりと絡み付いてくる。こりゃ女の秘所に注がれたら一発で妊娠確実だ。そんな事を考えてしまう程に、濃厚な雄汁である。 「んぐっ、んっ」  俺は喉を鳴らし、大我先生の雄汁を飲み込んだ。こんな濃厚で美味い雄汁は一滴残らず飲み干さなければ無作法というものだ。  俺は口内に注がれた雄汁を飲み干した後、亀頭をちゅうっと吸った。 「あっ!」  亀頭を強く吸った瞬間、大我先生の身体がびくりと跳ねた。射精直後で敏感になったちんぽを刺激されて感じてしまったのだろう。  もう駄目だ。興奮しすぎて我慢の限界である。  俺はズボンとパンツを脱ぎ捨て、ギンギンになったちんぽを取り出した。自慢じゃないが、大我先生に負けない程に俺のちんぽはでかい。 「俺のちんぽもしゃぶってくれよ、先生」  俺は大我先生の頭側に回り込み、はあはあと荒い呼吸を繰り返す彼の口に黒ずんだ一物を押し付ける。  先生はしばし戸惑うような素振りを見せたが、やがて観念して俺のちんぽの先端を咥えてちゅうちゅうと吸い出した。 「んむっ……」  赤ん坊が母親の乳房を吸うように俺のちんぽを吸う大我先生を見て、俺の中で情欲の炎がさらに燃え上がっていく。いつも溌剌としていて優しくトレーニングの指導をしてくれる先生が、あられもない姿を見せているのだ。射精欲がぐんぐん高まっていくのも自然な流れであろう。 「あー、すげぇ。先生の口マンコ、めっちゃあちぃぜ」  熱と湿り気、そしてざらりとした舌の感触が俺のちんぽに快感を与えてくる。腰をゆるゆると動かすと俺の亀頭と先生の舌が擦れてより気持ち良い。 「先生、もっと吸ってくれよ」  目尻に涙を滲ませた大我先生は俺のちんぽをより深く咥えてからさらに強く吸い始めた。  想像以上に強い刺激に思わず腰が引けそうになる。だが、俺はぐっと堪えてちんぽを先生の口内に押し込み続けた。  じゅぽじゅぽと淫猥な音がジム内に響き渡る。普段、数多の利用者が存在するジムでこんな淫らな行為をしているという現実は俺をより昂らせた。 「んごっ、んっ、んんっ、ぐっ……!!」  もう我慢の限界だ。そう思った俺は体重をかけてちんぽを最奥まで押し込み、先生の口内を蹂躙した。 「イくぞっ、大我先生! 口ん中にくっせえ汁を流し込んでやるからなっ!」 「んぐううううっ!?」  俺は欲望のままにちんぽを大きく震わせて、溜め込んでいた雄汁を先生の口内に放出した。  凄まじい快感だ。全身がびりびりと痺れて力が入らねえし、吐精する事だけしか考えられねえ。 「ぐっ、ごほっ……!」  先生の口から濁った汁がごぼりと漏れ出る。このままだと窒息させかねないので、俺は慌ててちんぽを引き抜いた。 「やべっ、止まんねえ……!」  雄汁が鈴口からびゅーびゅーと噴出し続ける。それが先生の顔に降り注ぎ、彼の顔が白く染め上げられていった。  § 「牛塚さん?」 「はっ!!」  気がつくと、大我先生が俺のすぐ前に立っていて心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。  先生の顔は綺麗なままで、雄汁は付着していない。当然だ。ちんぽをしゃぶったりしゃぶらせたりしたのは全て妄想だったからである。 「大丈夫ですか? 心ここにあらずって感じでしたけれど……」 「だっ、大丈夫だ! バリバリ運動できるぜ!」  エロい妄想をしていたと悟られる訳にはいかない!  俺は慌ててベンチに横たわり、バーベルを持ち上げた! 刹那、俺の肩に激痛が走る! 「ぐわあああっ!」 「牛塚さーん! 肩甲骨を寄せるのを意識してくださいって言ったじゃないですかー!?」  こうして俺は、大我先生のアドバイスをまともに聞かなかった代償を肩の痛みで支払う羽目になったのであった。  § 「ふう、身体が頑丈で助かったぜ」  肩の痛みは持続しているものの自制内。筋肉痛のようなものだから全然問題無い。ただ、念の為に肩に負荷がかかる運動は避けてくださいと大我先生に言われたので、俺はアブドミナルマシンが空いたタイミングでひたすらに腹筋運動を行った。内臓脂肪滅ぶべし、と心の中で何度も叫びながら。 「ん?」  腹筋運動を終えた後、休憩用のベンチに腰掛けた俺は青いマットが敷いてあるヨガコーナーに視線が吸い寄せられた。大我先生がマットの上で四つ這いになっていたからだ。どうやら、ヨガに興味がある利用者に対して実践しながら講習をしているようである。 「まず、息を吸いながら背中を反らして片脚を真後ろへ挙げていきます。その後につま先を天井へ近づけるようにして……」  大我先生は尻尾をふりふりと揺らしながら、片脚を真後ろに上げるポーズを取った。丁度、大我先生は俺に背中を向けるような位置に居る。つまり、ジャージ越しでもでかいのが分かる尻がよく見えるのだ。繰り返す。でかい尻がよく見えるのだ。 「今度は息を吸いながら、挙げていた脚の膝を胸に引き寄せるようにして、背中を丸めていきます」  先生が背中を丸めていく。それに伴い、ジャージに浮き出る尻の形もより鮮明になる。 「この動作を繰り返していくのをヴィヤガラーサナ──別名、トラのポーズって言うんですよ。……へへっ、虎獣人の僕がトラのポーズの説明をするのって何だか恥ずかしいですね」  尻を強調するようなポーズをして恥じらうなんてエロすぎる。いかん、大我先生のこんな姿を見たらまた如何わしい妄想をしてしまう。  ほわんほわんほわん(再び妄想が始まる音)。  § 「トラのポーズねえ。俺にはちんぽをねだるポーズにしか見えねえがなあ」  四つ這い姿勢の大我先生に近付いた俺は、彼のズボンを一気にずり下ろした。そして姿を現したむちむちのデカケツを両手で掴み、左右に押し広げる。 「僕はそんなつもりじゃ……」 「と言いつつ、尻穴がひくついてるのがよおく見えるぜ? 本当は期待してるんだろ?」  淡いピンクの尻穴は俺のちんぽを求めているかのように切なげに動いていた。 「うわっ!?」  ひくつく尻穴に顔を近付け、舌を伸ばす。  いつも動き回っている先生は汗を掻きやすいのだろう。舌先で菊皺をなぞると塩気を感じた。 「そんな汚いとこ、舐めないでください……んんっ!」  そんな事を言われると、逆にもっと舐めたくなるから不思議だ。カリギュラ効果ってやつだな。  わざとぴちゃぴちゃと下品な音を立てながら舐めまわし、程よく湿ってきたところで舌先を挿入する。 「やっ、入って……!?」  先生が身体を強張らせるのと同時に尻穴が収縮し、俺の舌先を締め付けてきた。それに構わずさらに奥へと舌を挿入した後、顔を前後に動かしてキツキツの尻穴を舌で穿って解す。 「くうっ……あっ、ううっ!!」  舌を奥に突き入れる度、大我先生の口からいやらしい声が漏れる。  まったく、先生は悪い男だな。尻を見せ付けて誘ってきた挙句、尻穴を舌で穿られて感じてしまうなんてよ。 「……ほれ。トロトロになってきたぜ」 「んんっ!?」  ある程度締め付けが緩くなってきたタイミングで舌を抜き、左右の親指で尻穴を拡げた。俺の唾液で濡れた肉襞がよく見えて、絶景だ。  俺のちんぽに血が集まって、どくんどくんと脈打つのが分かる。早くこのケツマンコにちんぽを突っ込まないと、興奮しすぎて頭がおかしくなっちまう。 「悪いな、先生。本当はもっとじっくり慣らしてやりたかったがもう我慢できねえ。生ちんぽをハメさせてもらうぜ」  先端から我慢汁を垂れ流すちんぽの先端を、先生のケツマンコに突き付ける。 「ま、待ってください牛塚さん……! それだけは……うああああぁっ!!」  体重をかけながら腰を前に突き出すと、亀頭がゆっくりと大我先生の中に沈み込んでいった。 「すげぇ……」  まだ亀頭しか挿入していないのに、腰が砕けそうな程に気持ちが良い。今までに経験した事のない熱と締め付けだ。果たして、全部挿入したらどれだけ気持ちが良いのか。想像するだけでイっちまいそうになるが、気合いで我慢だ。 「くうっ、うあっ、んんっ!」  まずは先端だけ挿入した状態で、ゆるゆると腰を振る。腰を引く度にカリ首が引っかかって、その刺激が俺にさらなる快感を与えた。  腰を前に突き出す度、じわじわと俺のちんぽが奥へ奥へと沈み込んでいく。 「も、もう無理です、牛塚さん……っ!」  ちんぽが半分くらい入ったところで、大我先生は涙声でそう言ってきた。 「無理? んなわけねえだろ。ここをこんなに硬くしてよお?」 「あっ、そ、それは……」  後ろから手を回して先生のちんぽをギュッと握る。視覚に頼らなくても、先生のちんぽが痛いほどに勃起しているのが良く分かった。ぬるりとした感触から察するに、我慢汁もだらだらと流してやがる。  断言しよう。大我先生はケツマンコにちんぽを突っ込まれて興奮する淫乱なパパだ。 「まあ、大我先生がどうしても嫌ならここでやめてもいいぜ? どうする?」  先生のぬるぬるしたちんぽを扱きながら、俺はそう問いかけた。  ちんぽを扱く度に、先生のケツマンコがきゅうきゅうと締まる。下の口は俺のちんぽを欲しがっているようだが、上の口はどうだろうな。 「……っ!」  先生は身を捩り、こちらに顔を向けて涙で濡れた目で俺を見つめてきた。  ──その目はやめてほしいと懇願している目ではない。もっとちんぽを奥まで入れて欲しいという情欲が伝わる目だ。 「素直になれよ、先生。俺のちんぽを奥まで突っ込んで欲しいんだろ?」 「……はい」 「やっぱりな。んじゃ、お望み通り……俺のちんぽをたんと味わいやがれ!!」  俺は両手で先生の腰を掴み、全体重をかけて一気に腰を突き出した! 「んがああああぁぁっ!?」  じゅぽっ、と湿った音を立てながら、俺のちんぽが全て先生の中に飲み込まれた。 「うあっ、あっ、ああぁっ……!!」  根元までずっぽりハメられたのが嬉しいのか、先生は背中を弓なりにしならせて全身をがくがくと震わせている。 「覚悟を決めろよ! ここからが本番だ!」  腰を引いて、突き出し、引いて、突き出す。快楽を貪るために、俺はひたすらにその動きを繰り返した。 「んっ、んんっ、あうっ、んああぁっ!!」  肉と肉が激しくぶつかり合う音と先生の嬌声がジム内に響き渡る。 「やべえな、こりゃ……!」  ちんぽに絡みつく柔らかい肉の感触は、脳髄が焼き切れそうだと思う程の強烈な快感を俺に与えた。  今すぐこの名器に雄汁をぶちまけたいが、しばらく我慢してこの快感を長く味わいたいという気持ちもある。そんな相反する気持ちにもどかしさを感じたが、俺がやれる事はただ一つ。限界が来るまで、ひたすらに腰を振るだけ。 「奥を突く度にちんぽを締め付けてきやがって……。そんなに俺の種が欲しいのか! あぁ!? どうなんだ、先生!」 「は、はいっ、欲しいですっ! 牛塚さんの精子、俺の中に注いで孕ませてくださいっ!!」 「へへっ、素直な先生にはご褒美をやらねえとな!!」  ラストスパートをかけるべく、腰を振る速度をさらに上げる。 「んあああっ!!」  先生が一際強くケツマンコを締め付けた瞬間、雄汁の発射準備が整った事を示すように俺の金玉がずくずくと疼いた。 「さあ種付けの時間だ! オラッ、孕めええぇっ!!」  ──どぴゅっ、どびゅるるるるっ!!  俺は大我先生の背中に覆い被さった状態で絶頂を迎えた。先生の中で俺のちんぽが大きく震え、雄汁が噴出されているのが分かる。 「ぼ、僕ももう……うああああっ!!」  俺に雄汁を注がれながら、先生も絶頂を迎えたようだ。先生が咆哮を上げながら身体をガクガクと震わせた直後、濃い雄の臭いが鼻をついた。どうやら先生が床に大量の雄汁をぶち撒けたようだ。 「ありがとよ。最高のケツマンコだったぜ、先生」  長い射精を終えた後、俺は先生のケツマンコからちんぽを一気に引き抜いた。 「んうっ!」  俺のちんぽの形を覚えこんだケツマンコはぽっかりと開いたまま、白く濁った雄汁をだらだらと垂れ流す。その光景を見ていると、征服欲が満たされるような気がした。同時に、もっと先生を汚したいという気持ちが膨れ上がる。 「これからも沢山、俺と交尾しような。大我先生」  先生は荒い呼吸を繰り返しながら、小さくこくりと頷いた。  § 「牛塚さん! 鼻血が出てますよ!」 「はっ!!」  気がつくと、大我先生が俺のすぐ前に立っていて心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。デジャブ。 「大丈夫ですか? さっきもボーっとしてましたし、具合が悪いんじゃ……」  妄想の世界で先生をぶち犯していました、なんて口が裂けても言えない。 「だっ、大丈夫だ! これくらい何ともねえ!」  手の甲で鼻血を拭った後、俺は勢いよくベンチから立ち上がった! ……直後、一気に身体の力が抜ける。どうやら起立性貧血のようだ。 「ぐうっ……!」 「牛塚さん! ……って、うわあっ!?」  溺れる者は藁をも掴むという言葉があるが、窮地に陥った俺が掴んだのは先生のズボンだった。 「なっ……っ!?」  先生のズボンを掴みながら床にへたり込んでしまった俺は、視線を上に向けた瞬間に驚愕した。何故ならば、先生のだらりと垂れた太いちんぽが視界に入ったからである。どうやら俺は先生のズボンどころかパンツまでも掴み、へたり込んだ拍子にずり下げてしまったようだ。 「せ、先生の、本物の……っ!!」  これは妄想ではない。現実で、俺は先生のちんぽを目の当たりにしているのだ。 「……我が生涯に、一片の悔いなし」  鼻血が止め処なく溢れ、意識が薄れていく。  まずい、気絶してしまう。だが、どうする事もできない。  せめて、先生の生ちんぽの形をしっかりと脳に刻みつけよう。意識が闇に飲み込まれる直前、俺はそんな事を考えていた。 【了】